レーシック手術のリスクはある?合併症や失明の可能性は?

レーシック手術はコンタクトレンズの煩わしさや、眼鏡によるおしゃれの制限から解放されるための素晴らしい施術です。

しかし、レーシックを紹介する際は、必ず「リスク」や「後遺症」といった言葉がセットで登場します。レーシック手術は医療行為であるため、必ずリスクについての説明が行うことが義務付けられているからです。

これからレーシックを受けようとする方は、リスクについても必ず理解しておく必要があります。

今回はレーシック手術のリスクについて詳しく紹介します。

レーシックのリスクはゼロではない?

そもそもレーシックは誰を対象にしたものなのか?

レーシックは乱視、近視、遠視など、屈折異常と呼ばれる症状を改善することを目的としています。

つまり現在メガネやコンタクトを使っている人でなければレーシック手術を受ける必要はありません。

また、レーシックは現在の視覚状況の改善を目的としているので、進行する近視や老眼などに対しては効果が限定されます。

このために18歳未満の若年者や、40歳以上の加齢による視力低下に対しては別の治療法を検討すべきです。

合併症・感染症のリスク

目のリスク

レーシックにはメリットが多いのは事実なのですが、デメリットがないということではありません。何にでも多少のリスクというものはありますね。それをゼロにするということは不可能なのかもしれません。

まずレーシックのリスクとして第一に、外科手術である以上合併症・感染症のリスクがどうしてもあります。確率としては、感染症を発症する割合はとても低く5000人に1人と言われていますから、物凄い低確率ということです。

ドライアイ

レーシック手術を受けた後、多くの患者さんが一時的にドライアイの症状を自覚します。

以前のマイクロケラトーム・レーシックの場合は特に重い症状のドライアイの方が多かったですが、イントラレーシック以上の施術の場合は少なくなっています。

多くは視力の安定と共に落ち着いていき、この後遺症がかなり長い間持続するということは少なく一時的なものがほとんどです。気になる場合は定期検診の際に、医師に相談してみましょう。

ハロ・グレア

最も多いのがハロ・グレアという症状です。これは暗い場所で街灯や車のヘッドランプが滲んで見えるというもので、手術前に近視が強かった場合などに自覚することが多いといわれています。

フラップの作りが完全でない場合、膜の混濁などの症状が出ることもありましたが、フラップの不完全さは、イントラレーシックではほぼ起こりません。

過矯正

角膜を削りすぎた状態が過矯正です。これは2.0以上の視力を得たのに見えすぎて目が疲れてしまう状態です。過矯正は日常生活に支障をきたし、非常につらい後遺症です。

視力を回復しすぎて眼精疲労や吐き気に悩まされる過矯正ですが、レーザーによるコンピューター制御での施術においてはリスクが軽減されています。

レーシック手術によって失明はしない?

安全

患者さんが一番不安にい思うことは失明です。レーシックはこれまでに数多くの実績がありその中で、手術が理由で失明したという報告は世界中で一件もありません。

レーシックで行うレーザー手術において、失明の危険性はないということです。

そもそもレーシックは目の表面の角膜の手術ですので、眼球内部には手を加えません。信頼できるクリニックで施術を受ければ失明の心配はありません。

その他のリスク

パイロット資格は取れない?

またレーシックの手術を受けて視力矯正をした方は、パイロット資格を取れないということがあります。

最近は更に条件が改定されて、レーシックの中でも精度の高い最新式の術式で視力回復を行った場合には大丈夫とされていたり、少しずつ状況も変化しているようです。他にも、一部スポーツにはプレーに支障が出るかもしれません。

生命保険加入の問題がある?

さらに生命保険加入の際に、過去にレーシックの手術経験があるとリスクの一つに数えられてしまう場合もあります。

逆に生命保険に入っている状態でレーシックを受けようとする際には、手術代補助の適用があるかもしれないので、約款や特約を確認した方が良いでしょう。